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住宅ローンはどのくらい借りられる?借りるべき?

住宅ローンはどのくらい借りられる?借りるべき?

どれくらい借りられる?借りるべき?

いざ住宅を買おうとした時、ほとんどの方は住宅ローンを検討されるかと思います。
では、実際に自分はどのくらい借りることができるのか、そしてどのくらい借りるべきなのかを考えていきましょう。

頭金を入れる?フルローンで借りる?

住宅ローンを組む際、以前は「物件価格の2割以上の頭金が必要」といわれていましたが、
近年では広告でもよく見かけるように、頭金ゼロでも住宅ローンが組めるようになりました
これが、いわゆる「フルローン」というものです。
頭金を入れずにマイホームを購入するのは、「返していけるのだろうか」と不安になり、
これをリスクと捉える人もいます。
これは、頭金を入れない分だけ借金の額が大きくなるためです。
では、頭金を入れた場合・フルローンで借りた場合のそれぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

頭金を入れるメリット

  1. 優遇金利が受けられる可能性が上がる 。
  2. 毎月の住宅ローン返済額が少なくなる。
  3. 総返済額が少なくなる

頭金を入れることのデメリット

  1. まとまった費用を要するため、子どもの教育費や万が一の病気、転職、会社の倒産やなどの急な出費に対応できないリスクがある。

フルローンのメリット

  1. 手持ちのお金がそのまま残る。
  2. 子どもの教育費や万が一の病気、転職、会社の倒産などの急な出費に対応できる可能性が高くなる。
  3. 借入金額が増えることで住宅ローン減税をより活用できる。
  4. 貯金が貯まるまで購入を待つ必要がないため、マイホーム取得までの時間を短縮できる

フルローンのデメリット

  1. 毎月の住宅ローン返済額が増える
  2. 総返済額が増える
  3. フラット35の場合は高い金利になってしまう
上記に頭金を入れる場合、フルローンで組む場合のメリット・デメリットを記載しましたが、
「手持ちの現金がないからフルローンにしよう」という考え方は大変危険です。
手持ちが全くない場合、将来的に何か問題が生じた場合は、返済が出来なくなるリスクが大きくなります。
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により仕事が出来なくなる人が多発しています。
このような時に手持ちのお金がなく、借金だけがあると考えるととても怖いですよね。
フルローンは、毎月の返済額及び総返済額が家計的にクリアであれば、「手元にお金を残すためにフルローンを組む」という考えの元であれば問題ないでしょう。
今は全体的に金利がとても低いので、もし手元のお金の余裕があるようであれば、「とりあえず一旦フルローンで借りておき、手元のお金に余裕があるなら繰り上げて返済する」という方も増えています。
特に今後お子様などのご家族が増える可能性がある方などは、そのような方法もお勧めです。

金融機関の住宅ローン融資枠の考え方(どれくらい借りられる?)

借入可能額は返済負担率が基準

金融機関から融資を受ける際、銀行等はいくつか審査基準を設けます。
そのうちの一つが返済負担率というもの。
これは融資を受ける人が無理なく返せるかどうかを判断する大事な数値となります。
金融機関によって若干基準は異なりますが、おおよそ収入の30%~40%に基準が設定されています。
また、借入金額の上限も8000万円から1億円までとしている金融機関がほとんどです。
※財形融資は4000万が上限となっています。

「借入可能額」と「返せる額」は「=」ではない

借り入れができるからといって、借入可能額ギリギリまで借りてしまうのは大変リスクが高く、危険なのでやめましょう。
大事なことは借り入れ可能な金額を借りることではなく、無理なく返せる金額を借りることです。
返済比率(返済負担率)や審査金利で借り入れできる金額が変わるなら、
「できるだけ審査金利が低く、返済比率が緩いところがいいのではないか」と思いがちですが、
銀行が「貸してくれる額」と、「無理なく返せる額」はイコールではありません。
ご家族の人数や支出などは家庭ごとに異なりますので、ご自身できちんとした将来設計が大切です。
今後必要となる貯蓄や住宅の管理費などのランニングコストや、
先々の収入や教育費の変化などもしっかり考える必要があります。
完済時の年齢制限もありますので、将来設計をしっかりと計画してローンを組むようにしましょう。
将来は何があるか分かりません。
「自分で将来設計をつくるのは難しい!」という方は、ファイナンシャルプランナーなどに相談するのも一つの手段です。
住宅ローンが低金利で借りやすいご時世ではありますが、
だからといって実力以上に借りると後々返済に苦しむリスクを背負うことになりますので、十分に注意しましょう。

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